プログラミング言語というのは非常に多くの種類があります。一般的に使用されているものとしては50くらいですが、実際には200から300くらいの言語が存在すると言われています。
では、なぜこれほど多くの種類が生まれてきたのかというと、時代の変化によって、より優れたプログラミング言語を開発してきたからです。プログラミング言語によってコード記述の簡単さ、処理速度の違い、処理できる動作の内容などが変わってきます。
よりスピーディーでよりたくさんのことができるプログラミング言語を開発しようと、今でも開発競争がなされていますので、次第に言語が増えていったのです。
また、コンピューターの使用目的が広がってきたため、従来のプログラミング言語ではできないことが出てきたという事情もあります。そこで、今までにない新しい機能や動作をさせるために、新しいプログラミング言語を作るようになりました。
これには、コンピューターの性能が向上してきたという点も挙げられます。以前は処理速度に限界があったため、それほど複雑なコードを読み込んで処理させるのが難しい状況でした。しかし、今では膨大なデータ量を瞬時に処理できますので、複雑なコード、長いコードでも問題なく処理できるようになっています。そうして複雑な記述ができるプログラミング言語が生まれてきたのです。
さらに、用途によってプログラミング言語を分けるという試みがなされてきたことも関係しています。たとえば、Webサイトを作るための言語と、AIを開発するための言語といった形で、それぞれの目的に応じて、より無駄がなく記述しやすいプログラミング言語が開発されています。
このように、非常に多くのプログラミング言語がある中で、エンジニア自身が本当に必要なものを習得するには、それぞれの特徴や目的を把握したうえでプログラミング言語の選択を慎重に行う必要があるでしょう。